① ホメオスターシス
Homeostasis
アメリカの生理学者キャノンによって提唱された学説です.
体内に何らかの変化が起きたり,体の外から何らかの刺激を受けたときなど,環境の様々な変化に対して体が本来あるべき状態を保とうとする働きを意味します.
例えば,暑くなると汗が出て水分が欲しくなるのは,体を冷却するために汗を出し,その結果失われた体内の水分を一定に保つために水を欲するからです.また,血糖値が上がれば膵臓からインスリンが分泌されて血糖値が下げます.
つまり,人間の体は常にバランスの取れたシーソーのように釣り合いを保っており,ホメオスターシスが働くことによって体の恒常性が保たれ,ホメオスターシスが働かなくなると,健康が損なわれることになります.自律神経,ホルモン系そして免疫機構はこのホメオスターシス(恒常性維持機能)を保つために,意思とは関係なく働いています.
ホメオスターシスは中国の医学思想である陰陽の考えに当てはまります.
古代中国では陰陽の思想を日常生活の中に取り入れていました.万物はある特有の性質を持っており,大別すると陰の性質を持ったものと,陽の性質を持ったものに分けられると考えていました.また,体調や症状も陰陽の性質に分類し,何らかの原因により崩れた陰陽のバランスを整えることで病気の治療をしてきました.
鍼灸治療は4千年も前からこのホメオスターシスに似た陰陽の思想を体の治療にとりいれたものです.
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