頭痛と鍼灸治療
Headache and Acupuncture
広済鍼灸院での頭痛鍼灸治療の特徴 |
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広済鍼灸院では鍼灸治療の長所を最大限に生かした治療を行っております.慢性頭痛(緊張性頭痛,偏頭痛)の原因には体質的な問題も大きく関係していることがあります.そのため,当院では脈診を始めとした東洋医学的な診断法を行い根本的な原因を見出した上で,経絡治療および筋トリガーポイントへの治療を行っております.
頭痛薬の効果にたいして感受性が悪く,慢性的な頭痛にお悩みの方は,頸部や肩部の筋緊張またはうつ症状などが頭痛を引き起している可能性が考えられます.鍼灸では頭痛の原因を身体の一部としてではなく,体全体の状況を詳細に診た上で個人の体質に合った治療方針を決めていきます.
頭痛における鍼治療のメリット |
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通常医療において頭痛への対処は鎮痛剤を用いることが一般的です.鎮痛剤にはいくつかの種類かありますが主に非ステロイド系消炎鎮痛剤(NSAIDs)が用いられています.これらの薬には有効性もありますが,長期間の服用による副作用の心配があります.
鎮痛剤には胃腸障害などの副作用がある場合がありますが,鍼治療では副作用などの心配なく頭痛をかなり良好な成績で鎮痛効果を与えることが出来ます.
頭痛について |
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慢性頭痛(一次性頭痛)の種類 |
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- 緊張性頭痛
緊張型頭痛の発生には,身体的・精神的なストレスが複雑に関係していると考えられています.負担のかかる姿勢や長時間の座位による頭から肩にかけての筋が緊張状態が継続することで血流が悪くなると,乳酸などの疲労物質が筋に蓄積され,これが神経を刺激して痛みを引き起こすと考えられています.
また,身体的なストレス以外でも,精神的なストレスが原因で肉体が無意識に緊張状態を招いていることで頭痛を発症するケースもあります.
- 片頭痛
10代後半から40代の女性に多いことが特徴です.日常生活に支障を来すような側頭部の激しい痛み,場合によっては拍動性の痛みを主訴としており,悪心や嘔吐,また,痛みの起こる直前に「閃輝暗点」とよばれる前兆などを伴うことがあります.
- 群発頭痛
原因については不明ではありますが,副交感神経の刺激により,涙が出る,瞳孔が小さくなる,充血・鼻水・発汗といった症状を伴います。群発頭痛も片頭痛と同様に発作的に起こる頭痛であり,年に数回から数年に1回くらいの頻度で起こることがあります.しかし,発症時には1~2ヶ月にわたり,ほぼ毎日、同じ時間帯に激しい頭痛におそわれることがあります.
鍼灸では、下記の1,2,3の頭痛への対応が可能です。
1.血管拡張 | 片頭痛など.三叉神経血管説の拡張など. |
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2.精神・筋の緊張 | 肩こりからくる筋緊張性頭痛など.筋緊張性頭痛では,ストレス由来の筋収縮から頭痛を発症するという悪循環が生じる. |
3.神経痛 | 頭部を支配する感覚神経である三叉神経や上部頸髄神経の損傷は頭部の神経痛を引き起こされる. |
4.関連痛 | 耳・鼻・歯などの疾患による痛みの関連痛となっておこる. |
5.頭痛の誘因となりうる食品 | 食品中に含まれる物質が、血管作動作用をもたらすことがあり、この血管作動作用には、血管拡張作用と血管収縮作用(収縮作用消失から拡張への反転)があり、どちらも片頭痛発作の誘因となりえる. |
6.炎症性 | 髄膜炎やクモ膜下出血などでは、痛覚閾値の低下のために頭痛が起こる.いわゆる髄膜刺激症状のひとつとして起きる. |
7.牽引性 | 頭蓋内の痛覚感受組織が圧迫されて起こる(例:脳腫瘍、頭蓋内血腫、低髄液圧症候群). |