痛み,不妊,音楽家の鍼灸治療【100年の歴史 鍼灸専門】  東京都港区元麻布,広尾,六本木 
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診療時間:9:00-13:00, 15:00-18:00, 休診日:木曜日 
 
痛み,不妊,音楽家の鍼灸治療
100年の歴史 鍼灸専門
広済鍼灸院 
東京都港区元麻布2-1-21
(中国大使館隣)
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頸椎症 Cervical spine symptom

首の痛みや腕の痛み、しびれについて

 長時間のデスクワークやスマートフォンの使用による生活環境の変化に伴い、くびのトラブルを抱える方は増加傾向にあります。
 くびの痛みは腰痛や膝痛についで多い疾患ですが、鍼治療は頸の症状改善にとても有効な治療法です。頸椎の構造は腰の骨(腰椎)と類似しているため、発症メカニズムも似ています。

頸椎症の原因

   頸椎症は、主に頸椎や椎間板の加齢に伴う老化現象であるため、中高年に多く発症する傾向がありますが、不良姿勢など日常的に頚椎に負担がかかる場合、若年者にも発症することがあります。

 症状が急激に現れ進行することはありませんが、頸部の痛みや違和感などの症状から始まり、徐々に上肢や下肢に痛みやしびれといった症状が出ることがあります。
 筋肉の役割はもちろん手足を動かす運動的な機能を担っていますが、同時に骨を衝撃や負荷から守るクッションのような機能も備えています。(例えば、格闘技選手などは筋肉は体を守る役割も果たしています)しかし、頸部筋肉の過緊張が持続した結果、筋の柔軟性が失われることで頸椎に悪影響を与えることがあります。このような状態が慢性的に継続すること、頸椎に何らかの形質的な変性を引き起こすことがあります。
 頚椎症の具体的な原因として、
頸椎の椎体骨の骨棘(こっきょく:とげ状の突起)形成
椎間板(椎体と椎体の間にあるクッションの役割をしている組織)の後方突出
靭帯の石灰化、骨化等
 これらの上記の原因により、脊髄から出て肩や腕に行く神経(神経根)や脊髄(せきずい)本体が圧迫・刺激を受けることで頚椎症が発症すると考えられています。

症状

上肢の症状

 頸部症状の特徴は、肩や首の筋肉が緊張し圧痛がみられます。また、頸部の前屈や後屈時に後頸部から肩、上肢に放散する痛みが現れます(放散痛)。
 なかなか改善しない慢性的な肩こりが、頸椎症に由来している場合もあります。頸椎症の上肢症状は、腕の痛み、脱力感、疲労感、手指の感覚異常、冷感、こわばりなどを感じることがあります。
 

☆印は放散痛の好発部位

感覚異常

 感覚異常は頸椎の障害部位に一致しており、例えば第5頸椎(C5)椎間板による圧迫は母指、第6頸椎(C6)椎間板では中指、第7頸椎(C7)椎間板では小指に現れるなど、頸椎の異常部位によって特徴的な感覚異常を来すことがあります。
 また、椎骨の変形により頭蓋内に行く動脈が圧迫されると、首を曲げた時などに血行障害が起こり、頭痛やめまいの症状(頸性めまい)を呈することもあります。
「頸性めまい」についてはこちらをご参照ください

当院での治療方法

 神経根圧迫症状を引き起こしている頸椎付近の筋肉の緊張や血流循環を改善することで、多くの頸椎症に関連する症状を改善することが可能です。頸椎症に対する鍼治療の効果は国内外の多くの研究でもその有効性が認められております。
 当院では、圧迫部位を正確に同定し、適切な治療を行うことで、最良の効果を発揮する治療を行っております。指のしびれや痛みに長期間悩まされていた方でも約1ヶ月程度で改善した例も多々ありますので、牽引やその他物理療法等を長期間行っても改善効果があまり見られないといった方も是非お早めにご相談ください。 

50代・女性

数年前より仕事がハードであったためか、首と肩の凝りや痛みが酷く休息をとってもなかなか改善しない状況が継続。約1年前より右上腕部に痛みと右腕指先に痺れが症状が出現する。X線所見により頚椎間の狭窄が見られ、右腕症状の原因として診断された。以降は牽引などを続ける。その後当院を受診し、週1回のペースで鍼治療を開始。鍼治療後2回目より上腕部の痛みが軽減。VASによる10段階評価(10が痛みレベル最大、0が無痛)では疼痛レベルが10から6に減少。以降鍼治療毎疼痛レベルが下がり治療4回目にて2から3に減少した。1月後は仕事中でも殆ど痛みや痺れを感じることなく日常生活を送れるようになりました。

30代・女性

6ヶ月位前から左親指と人指し指が痺れ始めたことで、整形外科を受診し頚椎症との診断を受け、病院でのリハビリを継続していましたが、症状の改善が見られなかったため来院されました。週一回のペースで鍼治療を開始。鍼治療3回目で、 VASによる10段階評価(10が痺れレベル最大、0が無症状)では痺れレベルが10から1に減少。4回目の来院時に痺れは消失しており、日常生活でも全く気にならなくなりました。

40代・男性

長年にわたる頸部に負荷のかかる姿勢での仕事により、右上肢と肩甲骨内側に慢性的な痛みと痺れを主訴として来院されました。整形外科では第5頸椎と第6頸椎の変性を指摘され、以後運動療法と保険での鍼灸治療を約2年間受療されていました。当院での所見では第5、第6頸椎の付近と不良姿勢の影響による胸鎖乳突筋の慢性的な緊張が見られたため、当該部位に対する施術を開始しました。治療開始1週後では指の痺れ感が軽減し、頸部と肩甲骨内側の痛みにも改善傾向が見られました(VAS10→5)が、週末になると疲労による頸部の緊張が戻る傾向がありました。以後も週1回のペースで治療を継続したところ、3回目(治療開始第3週目)より指の痺れは消失して頸部に見られた以前のような疲労感もあまり感じなくなり、現在はお仕事中や週末の疲労ももあまり気にならなくなりました。

その他、多くの症例がございますので頚椎症関連の症状でお悩みの方はお気軽にご相談ください