膝痛
Knee pain
-膝痛の特徴-
膝に痛みがあると、歩行,走行が困難になり、悪化すると日常生活にも支障をきたすようになってしまいます。
QOL向上の為にも、膝痛の予防そして改善は重要です。一言に膝痛といっても、その症状、原因はいくつかあります。
i (変形膝関節症)老化に伴い、膝の内側に痛みが出る。動作の開始時痛が特徴。
ii (靭帯損傷)、膝に運動中などに衝撃を受け発症し、グラついて痛む。
iii (滑液包損傷)、水がたまる事が多い。
iv (関節リウマチ)両側の膝や手の指などの関節が同時に痛む。
v (オスグッド・シュラッター病)、サッカーやバスケットボールをする中学生に多くみられる膝の頸骨 が出っ張って痛む骨軟骨炎。
vi (膝蓋軟骨軟化症) 使い過ぎが原因でおこる膝骸蓋骨と大腿骨の間にある関節軟骨が軟化し変形して起こる痛み。長距離ランナーによく見られる。
膝痛と鍼灸治療
膝痛の中でもっとも多くみられるのは変形性膝関節症(膝OA)です。
ドイツにおいて変形性膝関節症に対する鍼治療の効果、有効性、安全性、費用を評価する目的で大規模研究が2000年から約5年をかけて約30万人の患者に対して行われました。
その研究の結果として、3ヶ月間に平均7〜13回の鍼灸治療を受けた患者は鍼灸治療を受けていなかった患者に比べ、有意に痛みが改善していた事が分かりました。研究結果からも分かるよう、痛みに対しての鍼灸治療は大変有効です。
鍼治療では病態の鑑別を行った上で、膝痛そのものの痛みをとる施術と、その予防効果を高めるために膝痛を起こす原因となった筋への施術を同時に行っております。
大腿四頭筋やハムストリングス(大腿二頭筋、半膜様筋、半腱様筋:膝を曲げる時に使う)の筋力低下、または筋疲労によって膝痛が発症することが多くあるため、これらの筋への施術を含めた予防措置も行います。
膝痛の予防
膝痛症を発症する前の予防も大切です。肥満を解消する、足に合った靴を選ぶ、膝を冷やさない、そして何よりも大腿四頭筋(膝上の筋肉)を鍛える事が非常に重要になってきます。
ここに座った状態で大腿四頭筋の鍛え方を記しますので参考になさってください。
1. 片足の膝を伸ばして(膝に負担を掛けない為)、イスの高さくらいに脚を上げ、
10秒間保持します。足首は手前に曲げても伸ばしてもいいです。
2. 脚を静かにおろしたら、3〜5秒間休み、20回繰り返します。もう一方の脚も同様に行います。
痛みがある場合は痛みがなくなってから行うようにしてください。
膝痛高齢者に対する鍼灸の効用―システマティックレビュー
論文(伊藤久敬)
要旨 http://www.waseda.jp/sports/supoken/research/2009_1/5009A302_abs.pdf
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