坐骨神経痛 Sciatic Neuralgia
坐骨神経痛と鍼治療 |
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坐骨神経痛について |
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坐骨神経痛とは病名ではなく症状を表す言葉です.何らかの原因(腰椎ヘルニア,脊柱管症候群など)により,坐骨神経が圧迫や刺激を受けることで生じる痛みやしびれなどの症状を総称して「坐骨神経痛」と呼ばれています。坐骨神経痛は、多くの場合、腰痛に引き続いて発症し、お尻や太ももの後ろ、すね、足先などに痛みやしびれが現れるます、場合によっては、麻痺や痛みによる歩行障害を伴いこともあり,精神的にも非常に苦しい症状を呈することもあります。
鍼灸での治療方法 |
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鍼灸特有の鎮痛作用を生かし、トリガーポイントへの刺鍼、痛みやしびれの出やすい坐骨神経の走行に沿った経絡への治療を行います。また、腰部臀部などの周辺筋肉(腰方形筋、大殿筋など)を和らげることで神経根への圧迫や血流障害を軽減することを目的とした治療を行います。鍼による血流改善は神経圧迫部位の酸素供給および栄養供給を促すことより、症状の改善、治癒を早めることができます。慢性期または急性期に適した施術を行うことで,苦痛をいち早く取り除く施術を行います.
坐骨神経痛の鍼治療の効果を評価するにあたり、当院ではVAS(Visual Analog Scale)を用いた評価を行っています。VASとは主に痛みの程度を10段階で評価する時に用いられる尺度です。当院での坐骨神経痛の治療例は多数あり、治療成績は初診時と比較して多くの方の痛みが4~5レベル軽減されています。痛みレベルが軽減された方々は、レベル4で日常動作が発症前の状況に約8割程度近づいたとの感想を述べられることが多く報告されています。
(例:初診時の痛みレベル10→3回目の鍼治療終了後,痛みレベル4に軽減)
坐骨神経痛の鍼治療症例
坐骨神経痛の治療は早めの対処が肝心ですが,慢性的、長期に渡る坐骨神経痛関連症状をお持ちの方でもあきらめずに当院までご相談ください。