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三叉神経痛<Trigeminal Neuralgia(TN)>について

三叉神経は顔面を支配する神経で、その枝は3つに分かれ、1枝は額、2枝は頬(ほほ)、3枝は下顎に分岐していることから三叉神経と呼ばれています。この三叉神経に痛みが起こるものを三叉神経痛といい、なかでも下顎に分布する第3枝に起こることが最も多く、激烈な痛みやしびれるような痛みなど様々な特徴を持っております。
 この痛みはいろいろな動作で誘発され、洗顔、ひげそり、お化粧、ものを噛む(咀嚼)、冷たい風にあたるなど寒冷刺激によっても誘発されます。また、寒さによる血管収縮が影響することで、冬期に症状が悪化することも多いといわれています。
 

三叉神経痛の原因

 三叉神経は頭蓋の奥で一本にまとまり、太い神経となって脳と連絡しています。この脳への入り口に当たる部位には神経を覆う膜の弱い部位があり、この部位に血流刺激等の何らかの刺激が加わることにより、その拍動や周囲の浮腫、腫瘍などによって神経が圧迫され、痛みが誘発されると考えられています。
 また、抜歯後や帯状疱疹ウイルスにより神経が損傷され痛みが惹起されることもあるため、原因を特定する必要があります。 

三叉神経痛と鍼治療

 三叉神経痛の治療は鍼灸治療の得意とする分野です。三叉神経痛の症状を引き起こす背景因子として疲労やストレス、自律神経のアンバランス、東洋医学的には気血の停滞などの要因も考えられますので、それらの症状を対処するための鍼灸治療も行っております。
 鍼灸治療は鎮痛以外にも、症状の特徴に合わせた治療法を選択しながら全身的なケアができるメリットがあります。神経ブロック等の薬物治療などを行いながらも症状の改善が見られない方はご相談ください。鍼灸治療には副作用の心配がないため、薬物治療との併用も可能です。