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がんにおける痛みは肉体的にも精神的にも苦痛を強いるつらい症状であるため、早急に解決しなければならない問題です。
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現在の西洋医学的治療では症状の進行度に合わせて鎮痛剤やオピオイド(モルヒネ)を用いた鎮痛が主体となって行われています。しかし長期にわたる薬物の使用は薬剤投与量の増量や鎮痛効果のより強い薬剤の使用によって起こる副作用に悩まされることも少なくありません。
がんにおける痛みのもっとも多い原因は骨転移から生ずる痛みです。
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当院では鍼麻酔法を応用した方法により骨転移に伴う痛みを緩和することに多くの効果をあげてきました。
鍼麻酔と言っても意識は正常に保たれるものであり、モルヒネ使用時のような意識低下や便秘といった副作用の心配もありません。(腸蠕動運動が活発になり
便秘が解消し、食欲を回復させることができます。)
鍼には薬理的な作用は元来ないため薬物療法と併用しながらでも安全に鍼治療を受けることが可能です。がんの痛み治療においては基本的に鎮痛薬と鍼を併用しながら行われますが、鎮痛薬を用いながら鍼灸治療を併用することは、疼痛を軽減させ鎮痛薬の使用量増加を少なくさせるばかりでなく心身の愁訴を軽減させることによりQOLを高めた日常生活を送ることができます。
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現在、国立がんセンターではペインコントロールの一環として鍼を導入しており、鍼は信頼できる痛みの治療法として取り入れられております。また、アメリカやオーストラリアでは痛みを学際的、専門的に扱うペインセンターが存在していますが、現在鍼治療は鎮痛薬の補助や投薬後も鎮痛効果が十分に発揮されない症例に対して疼痛管理を補完する統合医療としても実践されています。 |